スウェーデンの子供手当
・2010.08.02 16:05
8月2日(月)
あえばハッピー!!のあえば直道です。
日本では、来年度の子供手当の満額支給断念の報道が流れています。
スウェーデンでも、もちろん子供手当はあります。
しかも日本よりも充実しており、一人増えるごとに、上乗せのボーナスが加算
されます。
基本は、一人あたり日本円にして三万円弱です。
スウェーデンにいて、日本が、社会保障の充実に舵を切りはじめたことを知る人々
の多くは、「今の日本が福祉国家への道を歩むことは、間違ってる」と言います。
(つづく)
直道スウェーデンと日本のちがい
・2010.08.03 15:04
8月3日(火)
あえばハッピー!!のあえば直道です。
両国の事情に通じた方ほど、スウェーデンと日本では、
福祉国家となりうる基盤がに違いすぎる、といいます。
1つには、経済的背景です。
第二次大戦を中立国として生き延びたスウェーデンは、
戦後、戦勝国からも敗戦国からも、さまざまな需要を引き出し、
1960年には、一人あたりのGDPでアメリカと肩を並べるほどの
経済大国、富裕国となりました。
まさにこのタイミングで、「福祉国家」への舵を切ることを、
当時のエランデル首相が決断したのです。
ある方は「これだけの経済不振、政治不信にあえぐ日本が、
なぜ今、手厚い福祉に走ろうとするのか理解に苦しむ、
このままでは日本は破滅だ」と憂いておられました。
直道
スウェーデンが福祉国家に成りえた背景には経済力がります。
ここ日本のはマスコミも口にしないところです。
国民に十分なサービスを行き渡らせるためにはそれだけの資金が必要なのです。
つまり潤沢な資金がなければ福祉国家は成立しないのです。
ところが日本は十分な資金もないまま福祉国家への道を歩み出そうとしています。
前提条件が間違っているのです。
国の増税路線は、福祉国家が資金を必要とすることを暗黙のうちに示しています。
前提条件が間違ったまま福祉国家を目指せば政府は破綻するしかありません。
だから増税しようとしているのです。これほど愚かなことはありません。
日本が今一番急がなければならないのは、経済を活性化するための政策です。
少子高齢化だから経済成長はできないと言う国の前提は間違っています。
そもそも国が政策を間違い続けなければ、これほどほどい少子高齢化にはならなかったのです。
バブル経済を潰したのも国であり、日銀です。
日本の政治家・官僚には国民の富を憎む傾向が強くあります。
国民から富を奪い自分達の意のままに動く国づくりを目指す口実が、福祉国家なのです。
国民の福祉のための福祉国家ではありません。
あくまでも、小さくなった経済のパイから自分達の取り分を維持するための智慧なのです。
だからこそ日本型の福祉国家は失敗する可能性が高く失敗した場合唯の社会主義国家、悪くすれば
全体主義国家になり果てる可能性が高いのです。